かわせみ忘年会 ~父子の語らいキャンプ~

axia

2012年12月12日 01:44

12/8~9でPINGUさん主宰のかわせみ忘年会に参加させて頂きましたよ!

当然今回の土曜日も夜まで出勤ですんで。まあ、わかってましたけど、いつも通り夜出発。

と、その前にいつもの儀式が。

旦那が家族を置いて一人でキャンプなんて、嫁は当然許してくれませんわな。

俺「じゃあ一緒についてくればいいじゃん?」

嫁「あたし、寒いのイヤ!だいいち、こんな寒いのに何が楽しくて河原で寝袋に潜らなきゃいけないのよ!?頭おかしいんじゃないの?」

(おいおい、旦那捕まえて変人みたいに言うなよ。それにこの埼玉はどうやら、その変人が多いような気もちょっとするし・・・)

俺「だって焚き火したりとか・・・」

嫁「意味わかんない!家にいたほうが全然快適だし何が楽しんだか!」

と、簡単に言えばこんな正論と反論の余地もないやりとりを。

結果、自分だけの焚き火をやりたがっている息子を連れて行く事で漸く夫婦の妥協点を見出だす事で決着。

息子が今まで広い集めた大量の棒っきれを薪としていざ!

この時、玄関には湯タンポが二つ、取り残されてたのは知らなかった(>_<)


到着したのは、日付が変わる頃。もう慣れたよ、こういうの。いつも真っ暗だしなぁ。

星だけが妙に綺麗な寒風の中、息子に初めてテントを設営させて一段落。結構かかったなぁ。

眠い目こすってヘロヘロになりながら、なんとか終わったと同時に息子は速攻、シュラフに潜って一足先に夢の中へ。


自分はと言えば、一人で不夜城のごとき賑かなデカゴンに伺ったのは1時頃かと。

デカゴンの主を筆頭に、意外にまだ何人も起きていらした。

皆さん、お約束の

「axiaさん来たからそろそろ寝ようか!(爆)」

の有難い?お言葉から二時間。

会話の内容は当然・・・噂通りほんと、ぶれないなぁ(笑)

夜中の2時からBBQってのも(すげえなぁ!)と驚嘆しながらも、紳士の集いとも言うべき、ウィットに富んだ大人の時間を過ごさせて頂きました(てか、こうしか言い様ないし)

あっ、でも肉は旨かった!ご馳走様でした(__)


そうそう!この日の為に買った冬シュラフの我が家の俵でしたけど・・・

やっぱ寒かった!いや、シュラフが悪いんじゃなくて、玄関に湯タンポ忘れた自分の責任だけど。

仕方ないんで使い捨てカイロを靴下の中に入れてみたけど、はっきり言って駄目だった。まるで意味なし。


寒くて何度か目を覚ましつつ時折、隣の息子からは気持ち良さげなイビキを聞く度

(ほんと、こいつは健康なんだなぁ・・・)

と、怪物じみた自分の息子に変な感心も。


寝不足の中、うっすら明るくなって、もう我慢出来なくなったのは親父のほう。

薪っていうか焚き木みたいな、持参の棒っきれをチャコスタに突っ込んで、始めましたよ。

だって寒かったんだもん。

しばらくして息子を起こすと、二人で一緒に朝飯を。



普段なら、皆さんの居る幕中に行くんだけど、そしたら息子がほったらかしに。

今回はそれは厳禁と、嫁に釘を刺されてましたんで急遽、父子キャンプに切り替えた次第に。

離れてポツンと居たのは、それが理由ですわ。あっ、他にもあった!

息子には

「絶対に川には入るなよ!靴は濡らすなよ!」

って言ったのに、やっぱりの結果。

どっちにしても焚き火で乾かす羽目になって。裸足の息子は身動きとれなくなった。

そっから半日。仕方ないんで息子とは久しぶりに色々話しましたねぇ。

普段は能天気に見える八歳児も、意外に悩みなんかもあるらしく。たまにはこんなのも大事だね。

ちょっとは父親らしい自分に自己満足も(笑)

でも持ってきた焚き木も燃やし尽くして。だけどまだ靴、乾かないんで仕方なく親父一人で河原をさ迷っては流木集めに。何往復したかなぁ。



(薪が近くに売ってりゃあなぁ・・・)

と、思いながらもいい暇潰しにはなったけど。

でもさ、傍目から見たら河原で黙々と棒っきれを拾い集める中年親父ってのも、どうなのかね?

自分からしたら、そんな奴は相当に怪しいけど。

息子の為とは言え、そんな情けない気分の俺。

そんな俺に更に息子から信じられないトドメの一言。

「パパって焚き火、好きなんだねぇ(笑)」

俺、唖然。

俺「だってお前が焚き火やりたいって言うから!?」

息子「えっ、俺そんなこと言ったっけ?」

この瞬間

(お前の話に付き合った、今日の俺の時間を返せ!)

と、一瞬、息子に殺意を抱きそうになりましたわ。

そんな私ら父子を時折、心配そうに様子を見に訪れて頂く方々。

感謝しながらも、今更こんな状況を説明出来るわけもなく、

「色々諸事情がありまして」

と、何だかよくわからない言い訳を言ったりも。



昼前になって、撤収される方も続々と出る頃。

河原から流木抱えて戻る俺に、私らのお隣でコールマンテントを張ってらしたご家族の奥様から不意に

「あのぅ、あちらのお子さんのお父様ですか?」

(アイツまた、なんかやらかしたのか!?)

嫌な予感がした瞬間

「主人と息子が広場でこれからエアガンの試射をするんですけど、良かったらご一緒にどうですか?」

との事。聞くと、自分が流木拾いしてる最中に、息子がエアガンをガン見してたらしい。

(そりゃそうだよなぁ。大好きだもん・・・)

親切なお誘いに

「一応、本人に聞いてみます」

と言いつつ。まあ、聞くまでも無いんだけどね。

話を聞いた息子は、あわてて履いた生乾きの靴下と靴をグチュグチュ言わせながら、んなことはお構い無しに喜び勇んで広場へ向かう。

そんな息子の後ろに付いてきながら

(マジでサバゲーオフ、キター!)

と、焦る俺。と、同時にどこかで関西弁のキャンパーの笑い声が聞こえたのは、俺の気のせいだったのか?

広場には優しそうな旦那さんと、利発そうな男兄弟が既に空き缶狙ってバンバン撃ちまくってた。



息子も拳銃から始まって、最後は自分の身長とたいして変わらない長さのライフルまで。

因みに自分も一発だけ撃たせて頂いたけど・・・凄いね、コレ!

ヤバい。ちょっと、いや、かなり楽しいかも。

遠慮なくBB弾を消費させて頂いた後、不思議な爽快感に浸る馬鹿な私ら父子。

来た道を戻りながら、入り口の受付を横目に、何気無く通りすぎる。




ん?



えっ?


マジか!


ここで売ってたのね・・・(T-T)

さっきまでの爽快感は一瞬で消え去り、後には異様な疲労感だけが一気に押し寄せた。

流木なんか拾う必要ないじゃん!

受付のおじさんは、そんな俺の心情なぞ知るよしも無く、親切そうな笑顔でこちらを見て微笑んでる。

その笑顔が、ちょっと腹立たしくさえ感じてる俺。

人間ってやだね(笑)

あっ、でも大丈夫。

とぼとぼと自分のテントに向かう途中、椅子に深く座ったまま燃え尽きたような感のある方を見たから。

あしたのジョーの最後のヒトコマをリアルに再現すると、あんな感じなんだろう。

てか、マジ大丈夫すかっ?シュラフは大丈夫じゃなかったみたいだけど・・・。

それでも最後、帰りがけに寄って頂いた際には大分いい感じに。良かったっす。



そして・・・



誰もいなくなり、いるのは最も遅くになって参加した私と息子のみ。

帰りもラストにて今年の締めくくり。


綺麗に終わらせようとしてるけど、よく考えたらあんまり忘年会って感じじゃなかったような?

ま、いいか。最後に・・・




お世話になった皆様、どうも有り難うございましたm(__)m


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